オプション検査
基本の検査内容以外に、気になることについてオプション検査を組み合わせることができます。

※大腸CTは、他の検査との関係上人間ドックと同じ日には実施できません。事前に検査可能かどうかの確認と前処置(検査内容の説明と検査食のお渡し)の説明をさせていただき、後日予約をおとりしてからの検査となります。あらかじめご了承ください。
おすすめの検査
さまざまなオプション検査をご用意しておりますが、特におすすめの検査をご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時に空気の通り道である上気道がふさがって呼吸が止まり、それによって日常生活に様々な障害をもたらし将来、心血管障害や夜間突然死・脳梗塞・認知障害を引き起こす疾患です。
肥満気味の中年男性に多いイメージがありますが、瘦せている人・女性でもなることがあります。
当院では、これまでの動脈血酸素飽和度(SpO2)測定に加え、気流センサーにより1時間あたりの無呼吸・低呼吸の数(AHI)を算出でき、より詳しく結果がでるようになりました。自覚症状のない方こそ、一度検査を受けてみませんか?
◆気道がふさがる原因とは
①筋力の低下、加齢
②舌が重い(肥満)
③顎が後退している、扁桃肥大がある、軟口蓋が長い(形態的問題)
④下あごが小さい人
SASがもたらすリスク
<急性期のリスク>
起床時の頭痛
頭重感、倦怠感
集中力、記憶力の低下
日中の眠気
交通事故
生産性の低下
<慢性期のリスク>
高血圧
糖尿病
心不全
心血管障害
夜間突然死
脳卒中
(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
高血圧の発症リスクは健常者の1.4~2.89倍*1
脳卒中は健常者の3.3倍*2といわれています。
*1 New England Journal of medicine 2000;342:1378-1384
*2 New England Journal of medicine 2005;353:2034-2041
睡眠時無呼吸症候群と健常者比較
閉塞性睡眠時無呼吸患者は健常者より交通事故の発生が約7倍高くなっており、治療後は事故率が減少することが報告されています。
脳ドック
自覚症状のない脳疾患を早期発見しましょう。
脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分けられます。脳卒中は、我が国の要介護・寝たきりの原因となる疾患の第1位であり、ある日突然発症し、重い後遺症を残したり、死に至る場合もあります。健康寿命を延ばすためには、脳卒中の予防・早期発見が重要です。
脳ドックの目的
◆脳の病気の早期発見
頭頸部MRIや頸動脈エコーなどの画像検査により、脳の病気を発見します。現在、症状がない方でも、微小脳出血や未破裂脳動脈瘤などが見つかることがあります。早期発見により適切な治療や生活改善を行えば、発症を回避することも可能です。
◆認知症の早期発見
現在、65歳以上の高齢者のうち約10人に1人が認知症であると考えられます。また、その前段階である軽度認知症機能障害(MSI)の方もかなり多いと推計されており、「約4人に1人」が認知症とその予備軍ともいわれています。早期発見と早期治療により、進行を遅らせることも可能です。
無症候性脳梗塞
自覚症状がなくても、画像上、脳梗塞の所見を認めることがあります。高齢者の10~20%に認められ、脳卒中や認知症、死亡の危険因子です。
微小脳出血
高齢者の5~20%に認められます。加齢、高血圧が危険因子で、脳出血や脳梗塞のリスクが高いことが知られています。
未破裂脳動脈瘤
脳の血管の一部が風船のように膨らんだ状態で、無症状であることが多いですが、破裂すると、くも膜下出血をきたし、重篤な病気になります。※その他、脳腫瘍・脳動脈奇形・頸動脈狭窄症などが見つかることもあります。
検査内容
◆「簡易脳ドック」がおすすめの方
半年、または1年に1度、人間ドックを受診している方。
一般健康診断や人間ドックにオプションとして追加したい方。
◆「脳ドック」がおすすめの方
頭部だけでなく身体全体の健康状態を知りたい方。
最近、健診などを受けたことがない方。

*キヤノンメディカルシステムズ株式会社提供

※1 問診票等は事前にお送りします。
◆オプション検査 VSRAD(ヴイエスラド)
アルツハイマー型認知症は物忘れの進行とともに脳の萎縮、特に海馬という記憶に関する部分が委縮します。VSRADはこの委縮の程度をみる検査です。「50歳以上で、物忘れが気になる方」におすすめです。

肺がん検査(低線量胸部CT検査)
日本人の死因の第1位は悪性新生物(広義のがん)ですが、その中で肺がんは男性1位、女性2位となっています。(2018年国立がん研究センター対策情報センター「がん登録・統計」)
現在、肺がん検診としては、胸部X線検査、または胸部X線検査+喀痰細胞診の組み合わせが広く行われていますが早期の小さながんで発見するのが困難であることも、死亡数が多い原因の一つと考えられています。このため、より小さな病変を検出することができる胸部CT検査を導入する施設が増えてきています。
新しい肺がん検診「低線量胸部CT検査」とは
胸部X線では小さくて淡い早期の肺がん、心臓や血管、肋骨、横隔膜などに隠れた肺がんを発見することが困難な場合があることに対して、低線量胸部CT検査は、解像力に優れ死角がなく、小さくて淡い病変(治癒可能な早期の肺がん)を検出することができます。
1. 5mm程度の病変を検出することが可能です
2. 線量は、通常の胸部CTの10分の1程度です
3. ただし、要精密検査となった場合、通常のCT検査などを受けていただくことになります。
骨密度検査(DXA法)
DXA法とは、Dual Energy X-ray Absorptiometryの略で、2種の異なるエックス線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差で骨密度を測定する方法という意味です。被ばく量は極めて少なく、迅速かつ精度の高い測定ができ、骨粗鬆症診断基準でもDXA法を用いて計測することが推奨されています。
骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頸部(股関節の骨)を測定すれば、他の部位の骨折リスクの評価もすることができ、当院ではこの2箇所を骨密度測定し評価をしています。検査時間は10分程度です。
お申し込み方法
各種健康診断、人間ドックは完全予約制になっております。
ご希望の方は、下記へお電話でお申し込みください。